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「いや、数ページ前に嫌っつったンだが……」
「えー、じゃあどうやって場所割り出すの?」
するとチアキは僕が振り回してる【裁判官の槌】を避けながら
「アレだ。ほっ、用はこのグロ肉に似た─よっ…神力を出してるカスを見つけりゃいいン─ていっ…だろ?一般人は神力すら持って無ェしな。すぐ分かンだろ」
と、オラオラでやれやれなポーズをしながら……ってマジでどうやって立ってるの?
「ここは丁度よく砂漠のド真ン中。なら話は簡単だな。オイ黒鉄」
「……話は聞いてた」
「──たす……て…け」
うん、話はまず砂に埋まって窒息寸前の紅花を解放してからにしようか。
◆ ◆ ◆
やっと俺視線に戻ったな。
俺は紅花を砂の檻からひっこ抜いて黒鉄に言う。
「じゃ、やっちゃってくれ」
「……任せろ」
黒鉄は手の平に神力を集中させた状態で、その手の平を砂漠の熱砂に押しつける。
すると、辺りの砂が黒鉄を中心に波紋状に大きな波を起こし、四方八方に広がっていった。
ま、簡単に言えば砂の波に黒鉄の神力を乗せて飛ばした、所謂ソナーって奴だな。
「……あとちょっと………………もう少し…………ん!──見つけたぞ」
お♪さすがは黒鉄、陸地だと万能選手だなww
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