story6、クリムゾンローズの園

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アリス「本当に…それで良いのね?……後悔はしないわね?」 女王に城内へ誘導されながら中へ入っていく途中に、アリスはジャックにだけ聞こえるように言った ジャッ「……?」 ジャックは意味が分からないと、アリスの方を振り向いた アリス「ダイナの中にはジャックは含まれていないのね…。」 一度立ち止まり、女王に絡みつきながら先を歩くドルディーとドルダムを見ながら、アリスはそんな光景を指差した アリス「ダイナにとって、このお城の人達はみんな所有物なのよ…トランプ兵もディーとダムも他の召使い達も白ウサギも。」 そしてジャックも… ジャッ「……」 一瞬、ジャックの身に悪寒が走った アリス「愛するが故に人を腐らせ、歪ませる…これこそ恋愛の原点よ。」 ジャッ「……一国の女王と騎士では釣り合わないと言いたいのか?」 負けじとジャックはアリスに冷たい言葉を投げかけた アリス「歪みこそが美しく、また全てだと私は思っているの♪ジャックはまさにその歪みを纏っていてとても魅力的だわ。」 切り刻んでスープにして食べたいくらい… ジャッ「!?」 アリスは今までにないくらい不気味なオーラーを放つと、ジャックに近づいていった そして、口元をジャックの耳に近づけた時 ダイ「アリス、早くいらっしゃい。」 先を歩いていた女王が呼びかけてきた アリス「あら、残念ね♪もっとジャックを苛めていたいのだけれど…」 ジャッ「……」 肩をすくめ、残念そうにするアリスを見て、ジャックは深いため息をついた 再び女王の元へと行くのに駆け出したアリスをよそに、ジャック自身も持ち場へと歩き出した その後ろから アリス「愛しているなら、もっともっと狂おしいほど愛しなさいな…♪そうしないと、ダイナは愛せないわよ?」 アリスの言葉が投げかけられ ジャッ「!?」 また振り向いてみたが、今度はそこにアリスの姿はなかった
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