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「なら、どうして、夏目と一緒にいた?」
「俺も、宗佑と同じものが知りたかったから」
同じもの?
友達の価値?
有用性?
何だよ、それ。
友達って、そういうものじゃないだろう。
そう思うのに、目の前の柳瀬相手にそれを主張することができなくて。
「お前ら、おかしいよ」
夏目も、柳瀬もおかしい。
どう考えてもおかしい。
まともなのは、渡辺だけだ。
「そうかもね」
柳瀬は俺の言葉を否定することはなかった。
その瞳にわずかに孤独の色を見たような気がしたのは、あるいは俺の気のせいだったかもしれない。
「夏目って、一体……」
何なんだ。
この一年弱の夏目に関する記憶が頭の中で巡った。
同じクラスだが、それほど深い関わりはない。
話したことも数えるほどだ。
そうして行き当たったのは、一徹についての記憶だった。
昨秋失った、旧友。
結局、警察はあれを事故と判断した。
自殺の理由が見つからなかったからだ。
けど、本当にそうなのか。
嫌な想像が、膨らんで止まらない。
いや、でも、徹と夏目にそれほどの関わりなんか。
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