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「彼にも、申し訳、なかったと」
「伝えておきます」
「ありがとうございます」
さらに二、三言葉を交わして、俺は最上さんとの面会を終えた。
手続きを済ませて警察署を後にする。
「さて、どうしたものか」
伝えておきますと言ったのだ。
会いに行くしかあるまい。
しかし、彼と会って一体何を。
いや、違う。
俺は会いたいのだ。
加護将晴という人に。
会って、問いたい。
彼女は一体、何者なのかと。
「ふぅ」
一つ深呼吸を挟んで、カバンの中からスマートフォンを取り出して電源を入れる。
メールが来ていた。
差出人の欄には克哉さんの名前がある。
なんだろう。
不思議に思いながらメールを開くと、『加護将晴から事務所に電話があったので、倉科の電話番号教えました。』という一文のみが表示される。
え?
何て?
内容が頭に入りきらない内に、手にしていたスマートフォンが震えた。
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