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「すごいですね」
「ん?」
「いえ、自分の非を認められるって大切なことだと思います」
さらりと僕の非を指摘するあたりはさすが内海先生だ。
そこで、僕と内海先生の院内ピッチが鳴った。
「はい、はいわかりました、すぐ行きます」
短く答えてスタッフルームを出る。
僕らは、準備を整えて救急車の到着を待った。
「救急車来ましたっ」
「はい、行きます。須藤さんっ」
「はいっ」
搬入口に向かって走る。
サイレンの音が近付くのがわかった。
迎え入れた救急車の後部の扉が開いて中からストレッチャーが運び出された。
その瞬間、僕の横に立つ須藤さんが叫んだ。
「将晴、まさはるっ」
え。
僕は瞬時に須藤さんに視線をやる。
いつも冷静な須藤さんが、これ以上ないくらいに取り乱していた。
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