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時々、不安になるんだ。
僕の存在に、何か意味はあるのかって。
――夏目に、救われたって、会えてよかったって、そう言ってた
その言葉に、泣きそうになった。
そう言ってくれる人が、誰か一人でもいてくれるのなら、僕が生きてきたことも間違いではなかったのかもしれない。
ねえ、高橋さん、君は、僕に会えてよかった?
それとも。
「高橋さん……」
僕はすがるように彼女の名前を呼んだ。
僕の声は、届かない。
届いちゃ、いけない。
わかっているのに。
「……好きだ」
届け。
そう願う、自分がいる。
「好きだよ」
やめろ。
戻れなくなる。
いや、もう、戻れない。
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