第壱話

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「お前みたいな人殺し!さっさと居なくなってしまえばいい。」 私はこの言葉を聞いて今まで溜まっていた物が溢れて来た 「何が人殺しだ!!私を人殺しに仕立て上げたのはお前等じゃないか! 自分のした事の罪を罰する事もなく、 人に擦り付ける事しか知らない能生のない奴に。 何が人殺しだ。何が居なくなれだ。お前達みたいな奴の血が私にも流れてること自体が不愉快だ!」 私は我を失い ただ感情のまま、すべてをぶつけた 父親は目が血走って拳を震わせていた 怒りたいのはこっちの方だ そんな父親を無視して私は言ったんだ お別れを 「さようなら……、どこの誰だか知らない人?精々もがいて、もがき苦しんだらいい。」 私は、後ろを向いて獣道に入っていく 後ろの方で、父親が怒鳴り散らしているのが聞こえたが無視した
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