第弐話

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痛い 今の私の頭は其れだけ 裸足で山を歩く何て私だけだろう 所々擦り傷があり血が乾き、新しく出来た傷からは艶めかしい血が流れている 普段裸足で行動している私は普通の人より、足の裏は頑丈だと思う 木の根っこで足を絡め取られ、顔から地面に突っ込んでしまう 全身傷だらけ 流石の私も眉間に皺を寄せてしまう だからと言って彼処から抜け出せた事により、全身傷だらけはさほど問題ではない そんな事を考えながらひたすら歩く ただ適当に歩いている訳ではない 木に印が付けられている 私が見つけた印は丁度、私の頭と同じ高さ 大体150センチだろうか… 人が付けたのか はたまた熊か何かの動物か もし動物ならかなりの大きさだと推測する どちらでもあり得そうで 検討もつかない
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