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後ろから走って来る其れはまさに恐怖そのもの
口の横から涎が滴り落ちている
もうすぐ餌にありつけると思っているからなのだろうか
「食われるか!」
絶対やられない
走りながら何か無いかと周りを見渡す
左の方に太い枝がある
見つけたら一目散に走り出した
「フフッ 。」
思わず笑みが出た
何か分からない感情が体の中を渦巻いている
正直笑みが出た事に戸惑ったが、何故か楽しいという気持ちが体を埋め尽くす
熊を倒す事なのか
恐怖に立ち向かう事なのか
熊を殺す事なのか
ただその場に立っている事が楽しかった
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