第零話

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
闇が広がっていく あたりは静けさを漂わせ 静寂は私の心を責めつける 同化しているような錯覚に捕らわれる 何もない この闇の中 微かに聞こえる私の心の臓は 大きな音となり 生きている という実感を与える 闇にまみれたこの体 血に染めし四肢 逃げることなど出来ないこの空間(セカイ) 一つ息を吐いては 己の罪を振り返る 罪を償う事さえ出来ず 己を嘆き 苦しみ 罰を受け続けるこの存在(カラダ)を呪い 何も出来ずただ その場をただただ 凌ぐだけ 神様 なぜ “私を殺してくれないの”
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!