Prologue―青空―

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別に、いい。 桜を見れたとか見れなかったとか、そんなのは関係なくて。 とにかく、碧といたあの日々は、私にとって大切なものだから。 貴くて、柔らかで、温かい……日溜まりのような記憶。 絶対に、忘れたりしない。 君は、大切なものを私にくれた。 それは今も、私の胸に残ってる。 忘れないよ。――あの日々を。 私の大切な「初めて」を。 永遠に、私の心に刻み込まれているから。 そう――これは、私がまだ高校生だった頃の、大切な大切な記憶。 今はもう、思い出の――……
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