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「とりあえず大きくわかった事は2つ…1つ目は『ここが死後の世界』という事…」
「それはあの生徒会長も言ってたわね?」
「あぁ、さらにはどんな怪我をしても時間がたてば元に戻るッポイな…死なないってだけで…」
まぁ、多分痛みは感じるのだろうな…死の痛み…考えたダケでもおぞましい…
「…二つ目は?」
「二つ目はあの生徒会長が『俺らを消す目的でこの世界にいる』って事だ…」
「…なにそれ?」
「推測でしかないが、彼女は一目散に俺らが『死んだ人間』という事を理解し『成仏』する事を勧めた…」
「…それで…?」
「すなわち彼女は、俺らみたいな人間を消した事があると言うことだ…それと同時にこの世界には『消す必要』のない奴らも存在する…」
「それって…人間じゃあないって事?」
「ぶっちゃけちゃうとな?…それにおそらく…会話も成立するだろうな…成仏させる事が目的ならワンパターン会話じゃよほどのアホでも気付くだろうし…」
という事は…あの生徒会長が神?いや…それなら彼女の会話方法の仕方には疑問しかない…
おそらく…少なくとも、この世界の『主旨』を理解している…
「ねぇ…翔?」
俺が考え事をしているとゆりがなにか質問したそうに声をかけてきた…
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