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「……………美しい……」
とある学校の屋上…雲ひとつない青空を眺めながらこの俺、西神 翔は呟いた…
俺の視界には…汚れなき青で広がる空…白き雲がないだけでこんなにも違う美しさがあるのか…
しかし、真に美しいのは…
「……………………………」
「俺の前で仁王立ちをしている彼女の純白に満ちた――」
「…………………………」
「――パン《グシャ》グハッ!」
壁にめり込む程の、超絶パンチラ顔面キックだった…
「ぬぅおぉぉ!折れた!鼻が!俺の顔が~!」
顔面に迸るローファーの意外な堅さによって蹴られた痛みと後頭部に打ち付けるただ純粋な『コンクリに強打しました♪』って痛みの絶妙なコラボにのたうち回っていたら…
「なにしてんの?」
痛みの張本人であるはずの彼女があたかも第三者の如く話しかけてきた…
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