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「本当に大丈夫!?鼻血とか出てない!?うわ~どうしよう!?」
俺が鼻を抑えてるのを見てか?髪の毛が茶髪のNO個性…むしろ個性がないのが個性ですって感じの少年が慌てている…
「気にしなくてもいいよ…抑えてるのはただ痛いだけだから…」
「でも…」
一般生徒ってこんなに食い下がって来るのか?それに大袈裟な反応…まぁ普通って言ったら普通なんだろうけど…
「どうしよう…血が出てないって事は…実は鼻の奥底が折れてるって事だよ!?」
…別に急いではないけど…ゆりのやつを待たせるとうるせぇし…
…この子もなんか用事があるから廊下に出てきたんだろうし…
「…えっと…」
「なに?もしかして鼻が!?」
「いや、鼻は問題ないから本当に気にしないで?なにか用事があったんじゃないの?」
「ううん…ただ学食に行こうとしただけで…ってそうだ!お詫びに奢らせてよ!?」
「ごめん…嬉しいんだけど…待ち合わせしてるから…」
「そうなんだ…じゃあ!今度奢らせてよ!?」
全然引き下がんないな…こういうものなのか?普通の高校生って?よくわかんないからな…後でゆりに聞いてみるか…
「わかった、それじゃ今度お願いするよ…早くしないと学食混んじゃうんじゃない?」
「あっ!本当だ!?じゃあ今度ね!?…えっと…?」
「…西神 翔…翔でいいよ?」
「うん!僕は大山って言うんだ♪それじゃ翔くん、またね!」
そう言うと大山は手を振りながら走り去っていった…
「さて、俺も行くか…」
俺も女子寮に向かう為に歩きだす…大山か…一般生徒ポイんだけどなんか違う気もしなくはないんだよな…
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