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男子寮を出て10分…俺は女子寮にたどり着く…俺はゆりの部屋を聞くためにフロントにいた…
…寮長に聞いてもいんだが…無個性の大人に敬語を使うのもやだし…それに…
『それでね~♪』
『やだ~♪』
せっかく女の子がいるんだから話しかけなきゃ損だよね♪
えっと…俺が知らない女の子と話すときは確か…『必然を偶然に振る舞う』だっけか?
俺はゆりに言われた事を思いだしながら話ながら歩いている2人組と絶妙なタイミング(あたかも向こうがぶつかって来た感じ)でぶつかる…
『キャ!』
俺にぶつかって来た方の女の子が尻餅をつく…ラッキー!話しかけやすくなった!
俺はすかさず必然を偶然に装い自然に平然を振る舞うために話しかける…
「ごめんね…大丈夫?」
『はい…こちらこそ、ごめんな…さい…』
『うわ~…』
おやおや?どうやら俺の優しい男スマイルに射止められちゃったかな?
俺が手を差し出すと尻餅ついていた子は顔を真っ赤にして俺の手を取る…
「怪我はないみたいだね?」
『は…はい…』
『いいな…』
「怪我がないならよかった…可愛い君達の苦痛に歪む姿なんて見たくないからね?」
実は大好きなんだよね?
…苦痛に歪む姿とか顔って…
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