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「どうした?ゆr《メキョ》って!鼻が~!油断しすぎで無防備な鼻に拳が~!」
「なに、1人でしみったれた顔してるのよ?」
「わ…わりぃな…」
…誰のせいだよ…ってツッコミは心のすみに置いておく…コイツの考えを一番理解出来るのは俺だからな…
無茶苦茶に見えて意外と人の事を心配するからな…
「翔が落ち込んでも仕方ないじゃない…私達はもう死んだの、それならもう…ありのままを受け入れるしかないわ…」
「…確かにいるもんはいるんだしな…順応性を高めないと発狂×失禁だなぁ?」
「そう言うこと…でも、死んだ後の世界と言うことは…」
「…来世に生まれ変わらせるための世界…てことは何?神でもいるってのか?」
「わからないわよ…けど少なからず、神に近いような存在はいるはず…だとしたら抗うしかないじゃない…理不尽な人生をしいた神に…」
ゆりはそう言いながら作っていた握りこぶしから血をポタポタ流している…よほど悔しい…そうだよな…俺はアイツをずっと見てきた…もちろん、理不尽な人生を…それを知ってる俺に出来ることは…
「んじゃその神に抗いますか?なんでもかんでも、んな奴の思い通りになると思ったら大間違いだしな?」
コイツの傍にいてやることだ…
「……翔…」
「…付き合うよ…生きてた頃に一番やりたかった事だ…」
俺の言葉に顔を赤くするがすぐにアッカンベーをしながら…
「当たり前じゃない♪」
…素直じゃないな…
「……あなた達…」
なんて考えているといきなり声が聞こえてきたので俺とゆりは声の方を向いた…
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