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声をする方を見てみるとそこには俺と同じ美しい銀髪の少女がそこにいた…
(…誰?)
(知らないわよ…)
(ですよね…)
俺とゆりが顔を動かさずに小声で話していると銀髪の少女が話しかけてきた…
「…授業が始まるわ…」
(授業に出ろってよ?)
(なんでよ?)
(だってあの子が…)
(アンタは女の子の言うことならなんでも聞くの…)
(…んじゃどうすりゃいんだよ)
(自分で考えなさいよ…)
くっ…コイツもズルいな…しかし…この世界についてなんか聞けるかも知れんし…とりあえず…
「…授業?」
情報収集かな…
「…授業に出て…そうすれば報われるから…」
「ちょっと待ってくれよ…何の事かさっぱりなんだけど?」
「…あなた達2人は死んだの…記憶はあるはず…」
どうやら、ここが死んだ世界ってのは間違いないみたいだな?
…もう少し…詳しく…
「…確かに死んだ記憶はあるし…アンタが嘘をつくように見えないし…えっと…」
「……生徒会長…」
「生徒会長さんに聞きたいんだけど…この世界では…誰も死なないのか?」
俺の言葉に生徒会長の少女は小さく頷く…とりあえずそれだけ聞ければ充分だろ…
これ以上話してもボロが出るだけだしな…
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