ep,1 【Death the Would】

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「そっか…でも先にコイツを保健室につれていくわ…」 どうするか相談したいし、今はこの場にいるのは得策じゃない… 「……怪我、してるの?」 「あぁ、いくら『死なない』世界でも彼女に怪我をさせたままには出来ないだろ?」 あえて死なないを強調したのには理由があるが…どうでるかな? 俺が観察するように少女を見ていると…少女は表情をまったく変えずに… 「……それなら仕方ないわね…」 後ろを振り向きながら呟いた…俺は(おそらく)教室に戻ろうとする少女に声をかける… 「わざわざ教えてもらって悪かったな、えっと…」 「……生徒会長…」 …しかし彼女はそう言い残し…屋上を後にした… 「名前を聞きたかったんだが…」 「それはおいおいね…だけど色々収穫はあったんじゃない?」 「んま…とりあえずはな…」 俺はゆりの言葉に頭を掻きながら答える…まさか死んだ後で読心術や心理学が役にたつとはな… 「…聞いてる?」 「ん?それじゃ保健室に行くか」 「はぁ?なんでよ?」 ゆりの言葉をダルそうに聞きながら俺はゆりの右手に指を挿す… 「俺は基本嘘つきだが、お前に対して嘘はつかないぞ…」 「……そうね…」
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