きっかけ

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「あ、スミマセン!!」 「…………」 「○○○円です」 言われた金額をお店の人に渡した。そして後ろを振り向き、頭を下げ 「すいま……―――??」 やっぱりどこかでみたことのある顔。誰だっけ…… またも見つめてしまう。 誰だっけ……… 「何、ほんと」 ―――思い出した。 この人って確か……… 梨沙が好きな千葉勝大くん? 「何???」 「あ、いや、すいませんでしたー」 あたしは急いでお店を出た。 やっぱり芸能人は裏と表がある。 あ、でも千葉勝大の場合はテレビでも悪い人なのかな??よくいるしそういう人... あたしは少し時間をつぶしてからそのまま帰った。 <朝> ご飯を食べすぐに家を出た。 いつもの道に梨沙はいない。 もう行っちゃったのかな?? 急いで教室に向かう。 「梨沙!!!」 「―――?!」 やっぱり教室にいた。 「おはよう」 「おはよ、ねぇねぇ、梨沙!!!」 「??」 「昨日の雑誌見せてくれない??」 いちよう確認と。 「雑誌??」 「千葉勝大くんの」 「あ、いいけど…どうして??」 「ちょっと…んまぁいいからさ!!」 「はいっ」 梨沙があたしに雑誌を渡した。 すぐに千葉勝大くんの ページを開く。 「………」 雑誌の写真じゃよくわからない。 でも確かこの顔。 「どうかしたの??」 「昨日…会った」 「誰と??」 「千葉勝大くんに」 「―――!!ほ、本当??」 「うん……」 「えーっ、どこでどこで??」 「確か○○の近くのお店」 「………なにそこ知らないしーあ~あたしも会いたかったな… バイトなんか休めばよかったー!!」 「話したりしたの??」 「ちょっとね…」 「いいな、いいなー」 「でも本人かわからないよ??」 「……んじゃあさ!?今日の握手会行こうよ♪」 「えっ?」 「顔を確認しにさ♪」 「…………」 「んね、いこいこー?」 「んー分かった!」 「本当??やったー 絶対だよ?絶対だからね」 「うん」「あたしトイレ行ってくるね?!」 「分かった」 梨沙はトイレへいった。
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