きっかけ

3/11
前へ
/13ページ
次へ
―次の日― 「あすー!!!」 「―――?あ、梨沙おはよ」 「おはよう」 「一緒に学校行こ♪」 「うん」 「ちゃんと持ってきたからね」 「なにを?」 「千葉くんだよー、千葉勝大くん!!」 千葉勝大… あの梨沙が好きな芸能人。 「思い出した??」 「うん」 「教室でみせるね」 「うん…」 「本当、かっこいいんだからーあすも好きになるよ!!」 「…………」 「かっこいいって??」 「「――??」」 同じクラスの 大東漣(だいとうれん)。 友達ではないけど よく梨沙と話してるのを見る。 同じクラスだし名前も 覚えてきた。 「またあんた?」 梨沙が顔も見ずに言った。だいたい声でわかったのだろう。 「俺で悪かったな」 「ほんと、ほんと」 「んで??かっこいいって俺のこと??」 「は??んなわけないでしょうが!!!!」 「嘘つくなって」 「いやいや、ついてないですって」 「いやいや、ついてるでしょ?!」 「ついてません!!!! あたしたち急いでるんで先に行きますねー あす行こ」 「あ、うん」 2人はいつもこんな感じ。 仲がいいのか悪いのか...
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加