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―次の日―
「あすー!!!」
「―――?あ、梨沙おはよ」
「おはよう」
「一緒に学校行こ♪」
「うん」
「ちゃんと持ってきたからね」
「なにを?」
「千葉くんだよー、千葉勝大くん!!」
千葉勝大…
あの梨沙が好きな芸能人。
「思い出した??」
「うん」
「教室でみせるね」
「うん…」
「本当、かっこいいんだからーあすも好きになるよ!!」
「…………」
「かっこいいって??」
「「――??」」
同じクラスの
大東漣(だいとうれん)。
友達ではないけど
よく梨沙と話してるのを見る。
同じクラスだし名前も
覚えてきた。
「またあんた?」
梨沙が顔も見ずに言った。だいたい声でわかったのだろう。
「俺で悪かったな」
「ほんと、ほんと」
「んで??かっこいいって俺のこと??」
「は??んなわけないでしょうが!!!!」
「嘘つくなって」
「いやいや、ついてないですって」
「いやいや、ついてるでしょ?!」
「ついてません!!!!
あたしたち急いでるんで先に行きますねー
あす行こ」
「あ、うん」
2人はいつもこんな感じ。
仲がいいのか悪いのか...
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