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ぶた帝国城下町……
なんの騒動もない平穏な一日。
そんな中、一人だけ焦った表情で走っている豚がいた。
「やばいブヒー! 昨日皇帝の誕生日だったのに、仕事で何も献上出来なかったブヒー!」
涎や汗を撒き散らし走る豚。
そんな豚に話しかける豚がいた。
「ブタバラーダ、どこ行くぶひ?」
走る豚の名は、ブタバラーダ。
一心不乱に走るブタバラーダに、声は届かず、走り去ってしまった。
「無視するなんて、ひどいぶひーーーー!」
泣きじゃくる豚の声は、町中に響く程の声だった。
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