『二』
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『それ』に乗り、何処か遠くに行きたいと決心し始めた。 『それ』に乗り、働く従業員を見下すように上から眺めた。彼等は驚いていたが、直ぐに口を閉じた。監督者が来たからだ。 「何処に行くつもりだ」 「貴方には分からない。此処にいる従業員もまた貴方と同様に理解出来ないだろう」 実の所、自分自身分かっていない。まあ、当然の事である。先程まで彼等と変わりない人間だったのだから。
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