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「本日から早苗さまの生活の安全をサポートさせて頂きます。室星黒羊(むろほしこくよう)と申します」
「安全をサポート……って、このマンションのシークレットサービスのことですよね?」
私は驚いていたが、彼の存在を改めて再認識する。
実はこのマンションは、超高級のマンションで、なんと住む部屋ごとに、シークレットサービスが一人、用意される。
でも、
「私は契約していないはずなんですが……」
どういった誤解か、私はそれを断ったはずだった。
「不要ですか?」
「あ、はい。すみません、なにかの手違いのようで――」
「では、これを……」
黒羊くんは刀を私に差し出してきた。
なにかな?
プレゼントなら受け取らないわけにはいかないし、
「どうぞ、処分なさってください」
「え? あなたを?」
どうやら彼は、私がいらないならば、首を跳ねろと言っているらしい。
さすがの私も、びっくりさせられすぎている……。
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