第一話:いぬと巫女

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「本日から早苗さまの生活の安全をサポートさせて頂きます。室星黒羊(むろほしこくよう)と申します」 「安全をサポート……って、このマンションのシークレットサービスのことですよね?」 私は驚いていたが、彼の存在を改めて再認識する。 実はこのマンションは、超高級のマンションで、なんと住む部屋ごとに、シークレットサービスが一人、用意される。 でも、 「私は契約していないはずなんですが……」 どういった誤解か、私はそれを断ったはずだった。 「不要ですか?」 「あ、はい。すみません、なにかの手違いのようで――」 「では、これを……」 黒羊くんは刀を私に差し出してきた。 なにかな? プレゼントなら受け取らないわけにはいかないし、 「どうぞ、処分なさってください」 「え? あなたを?」 どうやら彼は、私がいらないならば、首を跳ねろと言っているらしい。 さすがの私も、びっくりさせられすぎている……。
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