第一章

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「貴方が城田和也くんですか?」 『あ、はい…』 「(普通ですね…)僕は生徒会副会長の加藤春樹といいます。よろしくお願いしますね(ニコッ」 生徒会の副会長さんなんだ…健哉さんの言う通り腹黒そうだし、なにより笑顔が変… 「?どうしましたか?」 『Σえっあぁスイマセン…(ジッと見ちゃった…)』 「そうですか…それでは理事長室に案内しますね、着いてきてください」 『はっはい!あ、あの…』 「どうかしましたか?」 えっと、こういう時は… [いいかい和也。副会長が理事長室に案内しようとしたらこう言うんだ。BL小説には絶対いるセリフだから忘れちゃダメだよ?] 【そのセリフって…?】 [それは…] 『さっきの笑顔って…嘘ですよね…?』 「!!(この子…平凡なくせになかなかやりますね…)なぜ、そう思うんです?」 え?!このセリフ聞いてないよ!!ええっと… 『…楽しそうじゃないし…笑顔が嘘っぽかった、ので…』 「へぇ…(これはこれは…面白いですねぇ)まさか平凡な貴方にばれるなんて…私の作り笑いもまだまだですね…」 クスクスと笑う副会長に僕は少し身を引いた このあとの出来事は、健哉さんから聞いた時にも鳥肌がたった程、できるだけ体験したくなかったことを予知したからだ  
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