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「貴方が城田和也くんですか?」
『あ、はい…』
「(普通ですね…)僕は生徒会副会長の加藤春樹といいます。よろしくお願いしますね(ニコッ」
生徒会の副会長さんなんだ…健哉さんの言う通り腹黒そうだし、なにより笑顔が変…
「?どうしましたか?」
『Σえっあぁスイマセン…(ジッと見ちゃった…)』
「そうですか…それでは理事長室に案内しますね、着いてきてください」
『はっはい!あ、あの…』
「どうかしましたか?」
えっと、こういう時は…
[いいかい和也。副会長が理事長室に案内しようとしたらこう言うんだ。BL小説には絶対いるセリフだから忘れちゃダメだよ?]
【そのセリフって…?】
[それは…]
『さっきの笑顔って…嘘ですよね…?』
「!!(この子…平凡なくせになかなかやりますね…)なぜ、そう思うんです?」
え?!このセリフ聞いてないよ!!ええっと…
『…楽しそうじゃないし…笑顔が嘘っぽかった、ので…』
「へぇ…(これはこれは…面白いですねぇ)まさか平凡な貴方にばれるなんて…私の作り笑いもまだまだですね…」
クスクスと笑う副会長に僕は少し身を引いた
このあとの出来事は、健哉さんから聞いた時にも鳥肌がたった程、できるだけ体験したくなかったことを予知したからだ
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