悲壮

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「失礼しました」 無表情で言って、私は職員室の扉を閉めた 早足に歩いて教室に戻る 「――…じゃない…?」 「…っちゃえ」 5組の教室のドアの前までさしかかったとき、室内から女生徒の声が聞こえた 極力人と顔を合わせたくないのにまだ誰かいるのだろうか… さっさと荷物をとって帰ろう… ドアを静かに開けると、そこにはクラスの女子が3人、私の机の周りを囲んでいた 「なにしてるの…」 3人ははっとして振り向いて私を見た
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