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岸本さんはそこまで言うと、はあと溜め息を着いた
「…でもま、今ではそんなあんたも一人ぼっちになって虐められてるし、佐藤もあんたに絡まなくなったし…もういっかなーってさ」
?
何を言ってるんだ
この人は
「佐藤があんたの事好きなのは知ってたし、好きになっちゃった後のことを云々言ったって仕方ないしね」
何を今更…
そんなことわかってるなら、端っから私は何のために嫌がらせを受けたんだろう
「みーんな今は私の味方だから、私が何か言えば徹底的にあんたを虐め抜くこともできるだろうけど、もう飽きちゃった。だから和解、しようよ和解。」
ひょいと目の前に出された右手を見て、私はなんだか複雑になった
こうも簡単何だろうか
これまでに起きた事柄をこんなにも簡単に流せるくらい、岸本さんは落ち着きを取り戻したんだろうか
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