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次の瞬間…
拓也の手を振り払った陽美の拳が、拓也の顔面に…。
その場に倒れてボーゼンとしている拓也を残して、陽美は帰ってしまった。
気を取り直した拓也は、立ち上がって自分の部屋に戻ったが…
「どうしたの!?顔腫れて鼻血出てるよ!」
彩子が泣きそうな顔で拓也の鼻血をティッシュで拭きながら聞いてきた。
「ナンパに失敗して殴られた…。」
苦笑いしながらそう言った拓也の頭の中には、さっきの陽美の歌声が鳴り響いていた…。
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