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「まぁ、ルックスは悪くないけど…あれは男ですよ。」
「男?」
「口は悪いし、切れるとすぐ殴るし…俺も殴られた。」
「そんな野蛮な人なの…?
あっ、もしかして、カラオケで拓也君を殴った子?」
「はい。
あれから、サイトの募集に応募してきたんで、会ってみたらアイツだったんですよ。」
「へぇ~…
ナンパして、偶然カラオケで会って、募集記事に応募してきて……なんか運命的だね…。」
「うん…俺も、待ち合わせの喫茶店に来たアイツの顔見た時、ちょっと思いました。」
「なんか妬けちゃうな…。」
「やめて下さいよ!
運命的なもの感じたのは音楽だけで、女としては論外ですよ。」
「そうなの…?」
「もちろん!あんなのと付き合ったら一週間で入院ですよ!」
そう言って笑う拓也と一緒に笑いながら…心から笑っていない自分に戸惑う彩子だった。
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