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翌日…
拓也は英太と一緒にChain reactionの雅也と会っていた。
「次のライブいつにする?」
「そうですねぇ…俺達はいつでも良いんですけど…。」
拓也が言うと、英太が
「次っていうか、定期的にやる方向で考えてみないですか?」
と、提案した。
「そうだな…これからはその方が良いかもな。」
すると拓也が
「定期的にって、どれぐらいのペースで考えてるんだよ?」
英太は
「俺は月2回…隔週の土曜日が良いと思ってたんですけど…どうですかね?」
雅也の顔を見ながら言った。
「うん、俺もそのぐらいのペースがちょうど良いと思うな。
ところで…」
「はい?」
「Jewel Wingのリーダーって、どっち?」
二人は、一瞬顔を見合わせてから、お互いを指差した。
「お前がメンバー集めたバンドなんだからリーダーは当然お前だろ?」
英太が言うと
「重要なのは、誰が集めたかじゃなくて、誰が適任か…だろ?
俺が人の上に立つ器か?」
「…確かに違うな。」
「だろ?
だからお前。」
二人のやり取りを見ていた雅也は、愉快そうに笑いながら
「英太君だね。」
と言った。
英太は
「とりあえずそおゆう事で…。」
渋々納得した。
「で、話し戻すけど…」
その後3人は、ライブの日程や持ち時間、対バンの数等を話し合った。
「じゃあ、それぞれメンバーに伝えて、もし変更したい事とかあったら連絡するって事で良いかな?」
「はい。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくな。
一緒に駆け上がろうぜ!」
雅也が帰った後、拓也が
「よろしく頼みますよ…リーダー!」
にやけ顔で英太の肩を叩いた。
「これから忙しくなるぞ。
とりあえずライブのたびに、最低1つは新曲やらないとな。」
「2週間で1曲仕上げるのかぁ…厳しいけどやらなきゃな。」
「よろしく頼みますよ…天才!」
今度は英太が拓也の肩を叩いた。
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