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学校に着くと、多くの生徒が文化祭の準備をしているのが目に入った。
昨日で二週間前になったからだ。
でも、俺たちのクラスは決まったばかりなので、特には始まってない。
「さすがにヤバイわね」
いきなり背後で声がした。
もちろん気配はなかった。
「その登場の仕方やめてほしいんだけど」
「おはよう、美沙」
真由香は別に驚いていない様子。
なんか俺だけおかしいみたいに見える。
「おはよう、二人とも。朝から暑いわね。それと、雄也は反応が面白いからやめられないわ」
「人を遊び道具にするなよ」
はあとため息をついた。
「それは無理な注文ね。それにしても今回は出遅れたわね。本命を進めるのは無理そうだわ」
軽くあしらわれる。
本命ってまた巻き込まれるのかな。
「俺は巻き込まないでくれよ。翔太は別にいいけど」
「あら、それも無理な注文ね。真由香は参加するでしょ」
「面白そうだし、私は参加するよ」
美沙め、これが狙いか。
「雄也はどうする?」
全く美沙が悪魔に見えるんですけど。
「分かった。参加する」
真由香は放っておけないからだ。
「早く教室に行こうよ」
真由香の一言で教室に向かった。
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