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そんなわけで、現在。
「なぁおいルシフェル、これどうすんだよ?」
オレの隣には、なぜか、オレのガキでもないのにガキがいる。
「?」
見上げる顔は、ぱっと見て7~8歳ほどの、いかにもなガキ。
性別は、男。
「なあってば!」
どこにでもいる、生意気そうなガキだが、二つほど、よそとは違う物がある。
「しかたない、こうなったら……!」
頭にちょこんと見える2本の角と、こちらは既に成熟しつつある漆黒の羽。
この角も、大人になれば、かの有名なサタンのように、禍々しいものになるのだろうか。
そう、何を隠そうこのガキ、魔界の王サタンの息子らしい。
「ぉぉおらあああああああ!!」
「ぐああああああああああああああああああああ!」
っのガキ!いきなり金的食らわしやがった!
「んなにすんだゴラアアアアアアアア!?」
くっ、やべえ、ぱねぇ。
久しく味わってなかったが、尋常じゃねえ!
「こんのっ、クソガキがっ、もう少し待ってろよ。このオレがたっぷり、たあっぷり遊んでやるから……!だから、そこを動くんじゃねええええええええええ!」
「あははははは、ルシフェル面白え!」
「待てやこらああああああああああ!」
下腹部の、尋常じゃない痛み、本当に尋常じゃない痛み(大事なことなので2度言った。男なら分かる。女は頑張って考えろ。)に耐えながら、やたらとすばしっこいガキを追いかける。
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