第一話

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16名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:23:10.04 ID:ElBo9ml3O (;^ω^)「『最強能力決定戦』…?んなアホな……」 ブーンは信じられないといった顔で、未だに声がした方を見上げる。 とは言えそこは、もはやただの空なのだけど。 とりあえずその言葉がホントなら、自分にも何か能力があるはずだ。 …そうだ、紙。 さっき言われた通りポケットを探せば、紙があったのだった。 はたして、自分の能力はなんなのだろう?体には何か変わったような感触はないけれど。 半信半疑のまま紙に書いてある内容を確認しようとして 見下ろしている町並み、そこから爆音が鳴り響き すこし向こうに見える大きなビルが、派手に倒壊するのが見えた。 17名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:26:00.80 ID:ElBo9ml3O (;^ω^)「なっ…!!」 すさまじい光景だった。 テレビの衝撃映像番組で見た事あるような、ド派手な音と肌に伝わる衝撃。 何が起きたかは知らない。だが、ブーンには一つ確信出来るらしい事がある。 あれは、自然に起きたものじゃない。かといって人間が引き起こせるレベルの倒壊でもない。 おそらく、能力だ。 どうやらこの戦いが、ホンモノであるという事なのだ。 そして、派手な音に気をとられ、ブーンは気付けなかった。 屋上の階段を、誰かが登ってきてるという事に。 18名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:30:42.03 ID:ElBo9ml3O (;^ω^)「もう嫌だお…。チクショウ、なんで、なんでこんな事に……。」 自分が何をした? 見事に瓦解したビルを眺めて、非現実な現実感に目を伏せたくなる。 考えこめど、出てくるのはネガティブな思考ばかりだった。 しかし、それでは始まらない。 ( ^ω^)「…これから、どうしよう」 ようやくプラスに働き始めたブーンだったが 屋上のドアが古びていたのは幸いだったのだろうか。 ぎぎぎぎぃ……!と 屋上のドアが開いた。
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