第一話

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20名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:33:33.86 ID:ElBo9ml3O ( ・∀・) (;^ω^) 立っていたのは、いかにも若手サラリーマン、といった顔の男だった。 彼は物静かにブーンの全身を見回し、そして呟いた。 ( ・∀・)「少年漫画ってさ」 (;^ω^)「はい?」 ( ・∀・)「少年漫画って、いいよね。まぁ僕の場合、ジャンプが大好きだったわけなんだが」 (;^ω^)「……はぁ。」 え、いきなり何こいつ。 22名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:38:10.00 ID:ElBo9ml3O ( ・∀・)「正義がある世界」 そのサラリーマン風の男は、来ていたスーツを脱ぎながら語っている。 ( ・∀・)「ベタな王道展開」 そしてネクタイを外し ( ・∀・)「勧善懲悪」 腕時計を地に投げ捨て ( ・∀・)「そして―――憧れの異能力。」 (;^ω^)「あのぉ……」 ( ・∀・)「あははははははははははははははは!!!」 突然の狂笑。それは、自分を拒絶するようにも感じた。 ブーンは自分が窮地にあると、そこで知ったのだった。 29名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:40:42.32 ID:ElBo9ml3O ( ・∀・)「さぁ」 ―――やろうか。 (;^ω^)「ッ!?」 男は構えてもいない。ただ、そこに佇んでいるだけだ。それなのに、ブーンは得体の知れない圧力に潰されそうになった。 (;^ω^)(肌にビリビリくるお…。能力ってのが本当なら、こいつの能力はなんだ?オーラ系か) 何が飛び出てくるかわからない。しかも場合によれば、それが見えるのかすらわからない。 その恐怖からブーンがバックステップで距離を取ろうとした時、 男は動き出す。一直線にブーンへ向かって駆け出し、何かを叫ぶ。 (;^ω^)「ちょっ早………!」 ( ・∀・)「ざ―――!!」 ざ。 そこまでしかブーンには聞こえなかった。正確に言うなら、ざと聞こえた後…否。ざと聞こえた瞬間。 ブーンは顔に強い衝撃を受け、遥か後ろに吹っ飛ばされていた。
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