第一話

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42名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:07:19.51 ID:ElBo9ml3O (;゚ω゚)「……う、ううぅぅ……」 どうやら壁で頭を打ったらしく、頭を押さえた手が、少し血で濡れる。 (;゚ω゚)「しゅんかん、いどう…?」 ( ・∀・)「あはっ。あはは。」 ( ・∀・)「ちがうよ」 (;^ω^)「じゃあ……」 目の前から、消えた。 ブーンにわかるのはそれだけだった。 もう一つわかるとすれば、それはこの男には勝てないという事だ。 今の、ままでは。 自分の能力を把握していない、現状では、だ。 つまり隙を見つけ、自分の能力をしらべる事が必要になる。 今すぐみたいところだが、『自分の能力がみたいから待って』など、お笑い草にもなりゃあしない話だ。 (;^ω^)「じゃあ、やる事は決まってるお…!」 ブーンは屋上の階段のドアを思いきり開く。 逃走、だ。 44名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:12:40.06 ID:ElBo9ml3O ( ・∀・)「へぇ、階段。ん?階段?」 ( ^ω^)「あばよ色男!!」 あれだけ腰の引けていたブーンだったが、逃げるとなるとそれは変わる。 とりあえずあの男に見つからないところまで逃げて、話はそこからだ。 全力をもって、階段を降りた。 ( ・∀・)「おお、階段と言えば!」 対して男は、今までで一番不気味な笑みを浮かべる。 (;^ω^)「きもちわる……!」 逃げながら、そういうブーン。 階段を降り、4Fと書かれた表示を目にするかと思われたその時。 奇妙な事はまた起きた。 46名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:15:53.00 ID:ElBo9ml3O 男は、追ってこなかった。 だから安心して逃げるブーンだったが。 ピタリと、足が止まった。 ( ^ω^)「………え?」 降りたはずの階段を、『また降りようとしている』自分に。 ( ・∀・) (;^ω^)「………あれ?」 階段を降りる。 だが、気がつけば また階段の上にいる。
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