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「おい!アーサー!!なんだってんだ!!」
「黙れ。」
状況が把握できていないフランシスを連れてアーサーは人気の少ない個室まで来るとフランシスの腕を放した
「ねぇアーサー…あれ…ギルちゃんだよね…」
フランシスは自分が見たものが本物かどうかも分からないまま恐る恐るアーサーに尋ねた
「あぁ」
「なんで!?なんでギルちゃんがいるの!?ギルちゃんは死んだんじゃ…」
「死んだよ」
「…じゃぁ幽霊ってこと…?」
「そうだ」
未だに信じられないと言う顔をしているフランシス
キィ…
フランシスの後ろからドアの開く音が聞こえ振り返ると
後ろの扉からそろっとギルベルトが顔を覗かせていた
「よお、フランシス久しぶりだな!」
フランシスと目が合うとギルベルトは相手の反応をうかがいながら笑ってい見せた
「ギルちゃん…」
「お、お前も俺が見えるなんてビックリだぜ」
ギルベルトがフランシスに話しかけているとフランシスが近づいてギルベルトに手を伸ばした
しかし、フランシスの手は空を切った
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