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未だざわつきが収まらない会議室へアーサーが入っていった
「アーサー!きみどこへ行ってたんだい?君がいない間にこっちは大変だったんだぞ!」
アーサーの姿を見つけアルフレッドが駆け寄ってきた
「何があったんだい?」
後からきたアルフレッドは、あらかたのことは最初からいた菊から聞いたらしいがフランシスの言葉は菊には聞こえていなかったらしく、はっきりとした原因は分からなかったようだ
「髭が失言しただけだ」
アーサーは詳しく説明することなくフランシスのもとへと向かった
アルフレッドは不満そうな顔をしていたものの何か事情があることを悟ったようだった
「ギルベルトはここにいるって…あいつに言ったらどうなるのかな…」
ルートヴィッヒに嘘を言ったことに少し罪悪感を感じているのかフランシスは弱々しく言った
「さぁな…まぁ多分…いるって言われても見えなきゃ信じねえだろ。」
「それもそうか…」
二人が話していると後ろから声が聞こえた
「Hey!みんなそろったことだし早速会議を始めるぞ!!」
アルフレッドが自分の席に立ちながら会議室全体に呼びかけていた
「全員ってルートいないよ?」
「No problem!ルートヴィッヒがいなくても俺がいれば円滑に会議を進めることができるのさ!ヒーローだからね!!」
アルフレッドの言葉に呆れまじりなものの笑いが起こりその場は収まった
「今はアルフレッドに感謝だね」
「ヒーローだからね!!」
「お前、聞いてんなよ…」
「意外と目敏いよな…アルフレッド…」
「ヒーローだからね!!!」
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