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ピピピ…
「あ…」
蹲るルートヴィッヒの傍に小鳥が一羽やってきた
小鳥は寄り添うようにルートヴィッヒの傍で丸くなった
「…兄さん…」
小鳥を見たルートヴィッヒは小鳥を優しく抱き
小鳥の上に大粒の雨を降らせた
雨は小鳥を濡らし
まるで一緒に泣いているようだった
ギルベルトの頭の上の小鳥がルートヴィッヒの肩にとまった
ルートヴィッヒの手の中の鳥に話しかけるようにチチチと鳴いた
手の中の小鳥は気付かず泣いた
「おいで」
ギルベルトがルートヴィッヒの肩の上の小鳥に指を差し出す
二つの魂は会議場の中へと入っていった
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