GEIST

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ルートヴィヒの家へ入るとそこは生前と変わらぬ様子で ギルベルトが残したぬいぐるみや写真などが変わらず飾られていた 「パンダが捨てられていない!!」 「良いから行くぞ」 そう時間は経っていないが、懐かしの我が家にうろちょろするギルベルトの首根っこを掴んでアーサーが引きずってゆく リビングへ着けばルートヴィッヒがお茶を入れると席を立った 「で、坊ちゃんよ…憑依ってどうすんの?」 ルートヴィッヒがいなくなったのを見計らって、フランシスが不安そうにアーサーに聞いた 「お前は何もしなくて良い。ただ心を無にしてギルベルトを受け入れるだけだ」 「受け入れるって…まぁ、何もしなくていいのね?」 「ギルベルトは本能で入り込め。俺も霊になったことはないからよくわかんねえが多分入れる」 「ずいぶん曖昧じゃねえか…」 会わせてやるなどと大口叩いていたわりに曖昧なアーサーの答えに不安を隠しきれない二人であったが 何故か余裕に満ちたアーサーにこれ以上何か言うのを諦めた
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