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「で、お前はなんで昇天してないんだ」
アーサー・カークランド宅
彼の家にはたくさんの妖精や霊が住み着いている
アーサーはそれらの存在を見ることができるばかりか会話をしたり触れたりすることもできる
そんな彼の元に新入りが来た
銀色の髪に赤い目をした男の霊…
ギルベルトである
「だってよー…ルッツのやつ未だに俺が消えた事引きずってんじゃんか。こんなんで成仏できっるかっての」
「だったらルートヴィッヒのところへ行け!!何で俺ん家にいんだよ…」
「だって、ルッツ俺のこと見えねえんだもん…暇じゃん」
幽霊であるにも関わらず生きていた当時と全く同じ姿、態度のギルベルトに若干の呆れを感じながらアーサーは紅茶を差し出した
「飲めんの?」
「知らねえ」
差し出しておいて無責任な発言をするアーサー
ギルベルトが恐る恐る紅茶を口にすると、紅茶はギルベルトの口の中へ入っりそのままだった
「飲めた!」
「美味いか?」
飲めたと嬉しそうな顔をするギルベルトにアーサーが問いかける
「いいや…正直温度も感じねえ」
ギルベルトの答えにやっぱりなと言う顔をして自分も紅茶を口にする
「幽霊のほとんどは感覚を失うもんだからな」「そうか…」
寂しそうに目を伏せるギルベルト
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