0人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、ねーよ!!!!」
落ち着きを取り戻した後、俺は大声を挙げる。
すると目の前の女の子が一瞬だけびくっとした。
「あ、悪い……
つか、じゃなくて!!」
反射的に謝ってしまったが、今はそこはたいした問題じゃない。
というか、謝る必要はなかったんじゃないかと思うが、話が進まないので保留にしよう。
「……どちら様ですか?
もしかして……泥棒様?」
ガンッ!!
……殴られた。
グーパンで思いっきり殴られた。
最初の2コンと合わせてライフゲージ結構減った……
「私が泥棒なわけがなかろう。
愚か者か、貴様は」
「いつつ……そういうあんたはマジで何なんだよ。
暴力娘か?」
鳩尾に衝撃。
んで、辺りを見回すと俺の部屋。
今度は蹴りですか……
「私のどこが暴力娘だ、この愚か者が」
……多分、存在全てが暴力娘かと。
ちなみにリアルに腹や背中が痛くて喋れません、マジで。
だからかっこよく描写されてなくても許してください、マジで。
2分休憩……
「……とりあえず静かになったようだな。
さて……今一度質問しよう。
お前が、冴島由紀か?」
暴力娘が部屋に上がって俺の隣まで来る。
とりあえず靴は脱いでくれ……
俺は喋る気力もないので、ジェスチャーでイエスというように伝える。
「そうか、やはりお前が冴島由紀か。
ならば、これからよろしく頼むぞ」
……よろしく、とな?
どういう意味か分からず、俺は寝そべった状態から起き上がりあぐらをかいて座る。
「私は今日からお前の部屋で居候することになった」
最初のコメントを投稿しよう!