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「気にするな。
気にしたらその口に24倍の辛さのキムチを突っ込む」
「なんだその地味に恐ろしい脅迫は……」
ちなみに間違ってもやらないように。
1時間ぐらい再起動に時間がかかるから。
「で、何の話をしていたんだったっけか」
「期間だろう、愚か者」
はい3愚か者入りました―。
一日に3回愚か者って、なかなか言われねぇぞ……
「あぁ、そうだったな。
で、日数に関して詳しく教えてくれ。
俺は頭が悪いから分からん」
「一生だな」
即・答。
1秒もかかってません、どんだけ即答ですかマジで。
つーか、ナニコレなんのフラグ?
「……一応聞くけど、姉貴を通しての場合は仕事になる。
だから、この仕事の報酬は何だ?」
私だ、とか言ったら俺は泣くぞ?
頼むから自分の人生くらい自分で決めさせてくれ……
「私の貯金の半分でどうだ?」
……なんですと?
金、と言ったのか?
まぁ、悪くないがこういう場合は全額が相場ってもんだぜ。
「そもそも貯金っていくらくらいなんだよ?
300円とかだったらマジで帰ってもらうぞ?」
お?
これを口実に仕事を断れるんじゃねーか、俺!!
そうすればこんな暴力娘とも関わらなくて済むし、俺の自由も手に入るから一石二鳥じゃねーかヒャッハ―!!
「10億くらいだ」
「これからよろしくお願いいたします」
――彼は後にこう語る。
もし昔に戻れるなら、もうちょっとまともに考えてから返答しろと自分に言ってやりたいですね、と。
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