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結局何故か涼介の流れに乗せられてお泊りする感じになっている。 「わりいな…」 「へ?」 「本当は俺が風呂から 上がった時に起こそう と思ったんだ。でも… お前を帰したくなかった」 「りょ、すけ…っ/」 「裕翔、好きだ…」 そんな真っすぐ見つめられて、目を反らせるわけない。 「ちょ、待っ、て/」 「俺と付き合ってほしい」 「あ、えっと、その…」 「…ゆーと」 「う…、ん/」 神様、これでよかったのでしょうか。 遊ばれてるとわかっていても、涼介に堕ちた僕。 涼介にこの返事をしてよかったのでしょうか。 「嘘、すっげえ嬉しい」 「わっ/」 ギュッと勢いよく抱きしめられて、遊ばれてるとかもうどうでもよくなった。 こんな幸せ、味わったことない。 この幸せを手放したくないと、強く願った。 「幸せに、してね/?」 「俺と付き合ったなら 世界一幸せになれるよ?」 こんな嘘に、何人もの人が騙されたんだ。 でも僕はそれでもいい。 それでもいいから涼介と離れたくない。
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