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もうお金を貰ったんなら
まだ僕と付き合う意味は
あるんだろうか。
ただいいように扱われて
都合のいいやつで終わる
くらいなら涼介と…、
｢ね、え…、｣
｢……、なに？｣
｢もう、終わりにしよう？｣
別れたほうがいいんじゃ
ないだろうか。
｢は？なに言ってんだよ！？｣
急ブレーキがかかって
止まった自転車。
振り向いた涼介の顔は
なんともいえないような
悲しそうな顔だった。
｢もう、しんどいんだもん｣
涼介を好きになったから。
涼介を好きすぎて辛い。
｢あいつのことなら
気にするなよ！
俺は裕翔のこと本気で…｣
｢…、別れっ、よう｣
そんな言葉、誰にでも
言うんでしょう？
好きでもないのに好き
って、言うんでしょう。
そんなのもう耐えられない。
｢裕翔、待って！｣
｢ごめん、僕家に帰るから｣
僕を引き止めようとする
涼介を無視して走り出した。
｢裕翔！俺ずっと好きだから！｣
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