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ソファーに座って涼介が いれてくれたココアを飲む 「涼介、学校は…?」 無理矢理会話を作らないと また泣いてしまいそうだ。 「裕翔が居ねえ学校なんて 行く気になれなかった。 単位、危ないんだけどな」 「そんなっ!僕のせいで…」 「大丈夫だよ、これからは 裕翔と一緒だし」 そう言って涼介が子供みたいに 笑うもんだからつられて僕も 微笑んだ。 これからも、僕は涼介と一緒に 居られるんだろうか。 いや、一緒に居たい。 ココアを飲みながらそっと 涼介の肩にもたれてみる。 「どうかした?」 そう言って優しく 頭を撫でてくれる。 あまりの心地よさに 目を閉じた。 「・・、ありがとう」 本当に本当にありがとう 涼介の優しさが心に グっと響いた。 「裕翔の世話代さ・・」 「せ、世話代っ?」 あまりにも涼介が おかしなことを言う から体を起こして 涼介をじっと見る。 「体で払って…」 「は、はあっ!?」  
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