胡蝶のゆめ―逍遥のあそび番外編―

はくぼたん（途中まで）

今の土方さんからはちょっと想像できないかもしれないけど、その頃の土方さんはすごく無愛想で、目つきも悪くて、きれいな顔立ちは鋭ささえ見せてた。

ちょっと、いやかなり怖い存在だった。

何せよくわからない人だし、近藤さんと仲が良いといっても土方さんはあまり笑わなかったし。

姿勢のいい背格好は、どこか怒りすらたたえているようにみえた。

その怒りみたいなものが、まさか自分に向いてるんじゃないよなあ、って俺はよく不安になった。

話したこともなかったのにそんなふうにびくびくするのは情けない話だったけれど。