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周りは…そうはいかなかった。周り…というか女の子達。
『え~(ToT)!誉しないのぅ?』
『誉センパイ~(ToT)』
『誉の団員姿みたい~』
…あ、そんなに期待していた?
『ほら、さえ。書きますよ。さえも団員がんばらなきぁね。俺、楽しみですよ?』
頭をぽんぽんと、叩かれる…
瞬間
『(∩゚∀`∩)キャ―!!!!』『ずるいー!』
『何?崎山って、あの女好きなの!?』
『やるぅ(^3^)/!』
今度は、教室全体がざわつく始末になった。
崎山誉はさっきより極上の笑みを私に向ける。
整った、綺麗な顔立ち。
綺麗な瞳はおっきいのに、目尻か切れ長のせいか、印象的で…形のいい唇は笑みを含んでいる。ちょっと茶色のサラサラの髪がまた、余計に引き立たせる。
初めて、まじまじとみてしまった…。
呆然とする私に、
『ほら、さえ、プリント貸してください。』
笑いながら近づく…
そして、
呟いた。
ボソリと。
私にしか、聞こえない声で。
『……くそガキで悪かったな…』
へ?
崎山誉は、確かに言った。言った!!
『さえ、早く?』
今度は大きな声。
ちょっと、まって…。
何だよ、こいつ…。
一瞬、魔王がいたぞ…💦。
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