★…過去 高校…★

10/13
前へ
/423ページ
次へ
周りは…そうはいかなかった。周り…というか女の子達。 『え~(ToT)!誉しないのぅ?』 『誉センパイ~(ToT)』 『誉の団員姿みたい~』 …あ、そんなに期待していた? 『ほら、さえ。書きますよ。さえも団員がんばらなきぁね。俺、楽しみですよ?』 頭をぽんぽんと、叩かれる… 瞬間 『(∩゚∀`∩)キャ―!!!!』『ずるいー!』 『何?崎山って、あの女好きなの!?』 『やるぅ(^3^)/!』 今度は、教室全体がざわつく始末になった。 崎山誉はさっきより極上の笑みを私に向ける。 整った、綺麗な顔立ち。 綺麗な瞳はおっきいのに、目尻か切れ長のせいか、印象的で…形のいい唇は笑みを含んでいる。ちょっと茶色のサラサラの髪がまた、余計に引き立たせる。 初めて、まじまじとみてしまった…。 呆然とする私に、 『ほら、さえ、プリント貸してください。』 笑いながら近づく… そして、 呟いた。 ボソリと。 私にしか、聞こえない声で。 『……くそガキで悪かったな…』 へ? 崎山誉は、確かに言った。言った!! 『さえ、早く?』 今度は大きな声。 ちょっと、まって…。 何だよ、こいつ…。 一瞬、魔王がいたぞ…💦。
/423ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加