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『さえ♪』
崎山誉は、また私の名前を呼ぶ。
ざわつく教室………。
……ひょっとしたり、する?いや、落ち着け!私!
ひょっとしたりする?
…わざと、私の名前、さえって呼び捨て、してる?
してるよね!!?
絶対そうだ!
【くそガキ】の仕返しだ!
私の名前、呼ぶことで、他の女の子の焼きもち焼かせて、私に嫉妬の矢、むけさせてるんだ!!
こ、こい、こいつって💢!王子なんて、誰が言ったんだよ💢💢
『私も、楽しみにしてたんだよなぁ♪誉くんの団員姿!』
『カッコいいよねぇ、きっと!』
気づくと、有華と由美が私の後ろにいた。
有華ァ…由美ちゃん…
『でも、残念ね?』
『ね?団員じゃないんだあ?』
『なんでここにいるの?ぁ、さえって呼び方良いね』
『ほんと!うちらもさえって呼ぼう♪』
『じゃ、女の子の団員、ニックネームで呼ぶなんてど?』
『それ、いい!可愛い(^3^)/』
『じゃ、誉くんにニックネーム付けてもらお!』
『良いね♪どうせ、団員じぁ、ないから、暇、だし?』
『団員じぁないから暇暇だしね!』
有華と由美ちゃんは早口で捲し立てるがごとく、崎山誉に話しかけ、かれを拉致し、女の子の中へ…
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