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たぶん、あの会話さえ聴かなければ、今でも3人で仲良く出来ていたんじゃないかと思う。
…外は雨で、3人で私の家で遊んでいたときだった。
当時の私は、トモキとハル姉が気づくと2人で遊ぶから、
『さえと、遊んで♪』
とよく言っていた。
正しくは、
『さえぇ、あしょぼ♪』
と言っていたらしい。
そこから、【さえぇ】と呼ばれるようになった。
『さえぇ、あしょぼ♪』
その時も、そう言って、二人の後をおっていた。
雨で外を走れないから、私たちは二階でかくれんぼをしていた。
『今度はトモキが鬼さん♪』
私とハル姉は、それぞれの隠れ場所に…。
『もー、い~よ♪』
いつみつけに来るかな?
ワクワクを押さえながら、隠れていた。
…まだかな?
小さかったから、わずかな時間だったけど、心配になって、隠れていた場所を抜け出し、廊下にでる。
『ハルヒ、見っけたよ!』
隣の部屋からはトモキの声。
あ、ハル姉をみつけた?
『トモキぃ、早いね~!』ハル姉の声がする。
また、隠れた方がいいよね?
そう思って引き換えそうとした時だった。
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