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私に聴こえた、言葉…
『さえぇより、ハルヒを一番に見つけるよ!
さえぇよりハルヒが可愛いし、僕は、大好きだもん♪』
『トモキぃ、ありがとう♪ハルは、嬉しいなぁ♪でも、さえぇはハルの妹だから、なかよくしなきぁね?』
『うん!』
幼いがらにきいた、言葉は。ただ忘れられなかった。
何?さえぇは、邪魔なの?お姉ちゃんみたいに可愛くないからダメなんだ…妹だから、おまけで遊んでくれるんだ…
気づいた時は、その場から走り出した。
その日から私は、2人と遊ばなくなったんだ…。
トモキのことが好きだったんじゃなくて、
大好きな人達から、『比較』されてることに、
初めて気づいた瞬間。
それ以来、『さえぇ』と呼ばれることに嫌がるようになった。
でも、まだこんなのなんて『比較』の人生において始まりだったんだ。
小学生になると、勉強や運動でことごとく言われた
思春期の中学生になったら、妹ってことで近づいてきた人達もいた。
頑張って頑張って、親の期待にこたえなきぁって思っても、『うちの春日は、うちの春日は、お宅の春日ちゃんは、お宅の春日ちゃんは…』ばっかし、だった。
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