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仕方なく神社の賽銭箱に寄りかかり腰を降ろした。両手で膝を抱え体育座りをしたまま、誰かが来るのを待つことにした。
神社は街灯が少ないので周りは薄暗く、小学生だった俺にはかなり怖かった。
「誰か…来てくれよ……」
祈るようにポツリと呟いた。なんだか自然と涙が溢れてきた。
すると前から小さな影が近づいてきた。薄暗くて誰だかわからなかったが、その影は真っ直ぐと俺に近づいてきた。
しだいに顔が見えてきて、その影が誰だかわかった。
「駿ちゃん?」
なつみだった。
なつみは俺と同じ柄の浴衣なびかせながら走ってきた。そして俺の横に座った。
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